Report 活動報告
2025年海洋保全活動としてレイシガイ類の駆除を実施
2025/03/25
サンゴ礁の未来を守るため、18名のダイバーが水深15mの海中で33.7kg・約3,700匹を駆除

恩納村マリンレジャー協会では、2025年の海洋保全活動の一環として、サンゴを食害することで知られる「レイシガイ類」の駆除作業を実施いたしました。
今回の活動には、当協会に所属するプロダイバー18名が参加し、恩納村の海を舞台に実践的な保全活動を行いました。



レイシガイ類は巻貝の一種で、美しい貝殻を持つ一方、サンゴを捕食するという性質を有しており、オニヒトデと並んでサンゴ礁にとって大きな脅威となっています。
特に2024年には、海水温の上昇により大規模なサンゴの白化が発生。
サンゴが弱ったタイミングを狙うように、レイシガイ類の異常発生が確認されており、恩納村沿岸でもその影響が深刻化していました。


今回の駆除活動では、テーブルサンゴの表面や裏面にびっしりと付着していたレイシガイ類を一つひとつ丁寧に取り除く作業を行いました。
特に、水深5m付近ではすでに食害が進んでいたことから、比較的サンゴの被害が少ない水深15m前後のエリアに集中して個体が生息していることが確認されました。


このような状況の中、今回の活動で駆除できたレイシガイ類の総重量は33.7kg(およそ3,700匹)にのぼり、量としても手応えのある成果となりました。
しかしながら、これはあくまで一部に過ぎず、未だ多くの個体が海中に生息していることが確認されています。
ダイバーたちは達成感とともに、今後も継続的な対応の必要性を強く感じています。




レイシガイ類はしばしば「サンゴを壊す厄介者」として扱われますが、自然本来のバランスが保たれているサンゴ礁では重要な生態系の構成員でもあります。
しかし、異常な環境変化や白化などの影響で個体数が急増した場合には、生態系の均衡が大きく崩れ、サンゴの死滅を招く恐れがあります。
私たちはその状況を重く受け止め、今後も保全活動を続けてまいります。


恩納村マリンレジャー協会では、「地域との共存共栄 観光客の皆様に安心を」を理念に掲げ、観光と自然の調和を目指した取り組みを積極的に進めています。
地元住民、観光業者、行政との連携を図りながら、地域全体で美しい海を未来へと受け継いでいくための活動を継続的に行っています。


なお、今回のレイシガイ類の駆除活動は、恩納村および恩納村観光協会からのご支援を受けて実施いたしました。
今後もさまざまな主体と連携しながら、海洋環境の保全と持続可能な地域社会の実現に向けた取り組みを強化してまいります。
ご支援のお願い
今後はさらに海中清掃の回数・人数を増やすことや、他にも陸上でのゴミ拾いやサンゴの植え付けなど
恩納村の海がより綺麗に、後世に残せる海として保全するために
活動回数、人数を増やしていきたいので、ご賛同いただける方のご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
マンスリーサポートプロジェクト、支援について詳細はこちら
https://moribito.org/oma/
恩納村マリンレジャー協会ホームページ
https://oma.or.jp/
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